高血圧は、日本人にとって非常に身近な生活習慣病の一つです。
厚生労働省の調査によると、日本では約4300万人が高血圧と推定されており、多くの方が自覚症状のないまま生活しているといわれています。
高血圧は放置すると、
・脳卒中
・心筋梗塞
・心不全
・腎臓病
などの重大な疾患のリスクを高めることが知られています。
そのため近年は、薬だけに頼るのではなく、生活習慣の改善や運動療法が非常に重要視されています。
その中で注目されている運動の一つが「ピラティス」です。
この記事では、医療国家資格(作業療法士)とピラティス国際資格(PHIピラティス)を持つインストラクターの視点から、ピラティスが高血圧に効果的な理由とそのメカニズムをわかりやすく解説します。
高血圧には運動療法?
高血圧の管理では、以下の生活習慣が重要とされています。
・塩分制限
・体重管理
・禁煙
・節酒
・運動習慣
日本高血圧学会のガイドラインでも、定期的な有酸素運動が血圧を下げる効果があるとされています。
一般的には
・ウォーキング
・軽いジョギング
・サイクリング
などが推奨されますが、実際には「激しい運動が苦手」「膝や腰に不安がある」という方も多くいます。
そこで注目されているのが、身体への負担が比較的少ない運動であるピラティスです。
ピラティスが血圧に良い理由
ピラティスは、身体の深い筋肉(インナーマッスル)を使いながら、呼吸と姿勢を整えるエクササイズです。
高血圧に対してピラティスが役立つ理由はいくつかあります。
①呼吸による自律神経の調整
ピラティスでは胸式呼吸を意識して行います。
呼吸は自律神経と密接に関係しており、呼吸が浅く速い状態が続くと交感神経が優位になります。
交感神経が優位になると
・血管が収縮
・血圧が上昇
といった反応が起こります。
反対に、ゆっくりとした呼吸を行うことで副交感神経が働きやすくなり、血圧が安定しやすくなると考えられています。
②姿勢改善による循環機能の向上
現代人は、猫背・巻き肩・ストレートネックといった姿勢の崩れが非常に多く見られます。
姿勢が崩れると
・胸郭の動きが小さくなる
・呼吸が浅くなる
・血流が滞りやすくなる
といった状態になります。
ピラティスでは、背骨や胸郭の動き、骨盤から体幹の安定までを整えていくため、呼吸と血流の改善につながる可能性があります。
③無理のない運動強度
高血圧の方にとって重要なのは「安全に続けられる運動」です。
ピラティスは
・ジャンプ動作が少ない
・関節への負担が少ない
・強度の調整が可能
という特徴があるため、運動初心者でも取り組みやすい運動です。
継続的な運動習慣は、血圧の長期的なコントロールに重要とされています。
高血圧の方が運動する際の注意点
高血圧の方が運動を行う場合、いくつか注意点があります。
①息を止めない
力を入れる際に息を止めると、一時的に血圧が上昇することがあります。
ピラティスでは、動作と呼吸を合わせることが非常に重要です。
②急激な強度の運動を避ける
いきなり強度の高い運動を行うと、血圧が大きく変動する可能性があります。
まずは、軽い運動を短い時間から始めることが大切です。
③体調の確認
次のような場合は運動を控えましょう。
・体調が悪い
・血圧が非常に高い
・医師から運動制限がある
持病がある方は、医師に相談した上で運動を行うことが重要です。
ピラティスは健康管理の一つの選択肢
ピラティスは
・姿勢改善
・呼吸の改善
・体幹の安定
・運動習慣
といった要素を同時に整えることができる運動です。
そのため、肩こりや腰痛、自律神経の乱れ、運動不足などを感じている方にもおすすめされています。
血圧が気になる方にとっても、無理なく身体を整える方法の一つとして取り入れやすい運動といえるでしょう。
まとめ
高血圧は生活習慣と大きく関係する疾患です。
・食事
・体重管理
・運動習慣
などを整えることで、血圧管理に役立つ可能性があります。
ピラティスは、呼吸・姿勢・体幹を整える運動であり、身体への負担が少ないため、運動習慣づくりにも適しています。
健康的な身体づくりの一つとして、無理のない範囲でピラティスを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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あなたもぜひ一度、体調管理にピラティスを取り入れてみてください。

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