今、ピラティスが注目される理由
現代社会の中で、ピラティスは ”動く瞑想” として注目を集めています。
2025年10月現在、厚生労働省の調査によると現代人の約70％が自律神経の乱れによる不調（疲労感・頭痛・不眠・めまいなど）を感じているというデータがあります。
さらに、不景気によるストレス社会、在宅ワークやスマホ作業の増加により、私たちは交感神経が常に優位になりやすい生活を強いられています。
そんな中、ピラティスは「呼吸 × 姿勢 × 集中」を組み合わせ、交感神経と副交感神経のバランスを整える、 ”動く瞑想” として注目されています。
この記事では、ピラティスが自律神経に働きかけるメカニズムや整えのポイントを徹底解説！ピラティスを始める前に知っておくべき注目ポイントをまとめていきます。
ピラティスが自律神経に働きかける３つのポイント
①深い胸式呼吸で副交感神経を刺激
ピラティス特有の”胸式呼吸”は、息を吸った時にお腹ではなく胸（肋骨）が横に広がる「ラテラル胸式呼吸」です。この呼吸法は、腹部の内層にある横隔膜（インナーマッスル）を活性化し、全身の血流を促進します。
長時間のデスクワークなどにより私たちの身体は慢性的な緊張状態にあります。胸式呼吸で肩や首周りを中心に全身の筋肉を緩めることにより、エネルギーの無駄使いを防ぎ、心拍数や血圧の安定にもつながります。
ある実験では、週２回のピラティスを８週間続けた被験者のうち、72％がストレス指標（コルチゾール値）の低下を報告しています。（韓国・釜山大学による研究、2022年）
②姿勢の良さ＝神経伝達
現代社会でよくみられる猫背や巻き肩は、呼吸に関与する首や胸の筋肉の過剰な緊張を招き、呼吸により肺に送り込む酸素量も低下させます。これにより、呼吸が浅くなり、心拍数も上昇します。
運動をしていないはずなのに起こる心拍数の上昇は、交感神経の過剰反応を誘発します。これにより、自律神経の乱れが起こり、めまいや頭痛・不眠や慢性的な疲労感などの症状が現れます。
ピラティスでは、エクササイズの基礎として「ニュートラルポジション」を学びます。このニュートラルポジションというのは、私たちの身体に一番負荷がかからない、ニュートラルな正しい骨の配列を意味します。このポジションを学ぶことで、身体のムダな緊張を軽減し、脳からの神経伝達がスムーズに伝わるようになります。
また、姿勢の根本的な改善により、首や肩・背骨への負担が軽減することで、肩こり・頭痛・胃の不快感などの自律神経症状が緩和される例も多くみられています。
③集中×運動リズムによるマインドフル効果
ピラティスのエクササイズでは、呼吸と連動しながら動作を行います。自分の呼吸リズムに合わせて体を動かす感覚を研ぎ澄ますことで、「今この瞬間」への集中を高め、ストレス軽減の効果も発揮します。
脳波計測の研究では、ピラティス中に「α波」（人間がリラックスしている状態の時に出る波形）が上昇するという報告もあります。（日本体育大学による研究、2021年）
自律神経を整える ピラティスのポイント
これからピラティスを始めるあなたに！
自律神経を整え、エクササイズの効果を最大限に発揮するために知っておくべき３つのポイントをご紹介します。
⒈ ピラティスは『鍛える』ではなく『整える』運動
ピラティスで最も重要なのは、筋力をつけることでも柔軟性を上げることでもありません。
自分の身体を動かす感覚と正しい呼吸をリンクさせ、心とからだを『整える』ことで効果が格段にアップします。
そのため、レッスン中は「呼吸を止めない」ことを意識することが重要になります。
⒉ 強度よりも ”動きの丁寧さ” を優先
キツいエクササイズやアクロバティックな姿勢に挑戦するよりも、まずは丁寧な動きを意識し、自分の姿勢に集中します。鏡で見たときに綺麗な姿勢をキープする意識を持つことで自然と身体への効果も上がります。
その瞬間の姿勢に集中をすることで、思考のスイッチをOFFにすることができ、副交感神経への働きかけにつながります。自律神経の安定により、睡眠・代謝・ホルモンバランスの改善も期待できるようになります。
レッスン中はスマホを手放し、その瞬間の「自分自身」に集中しましょう。
⒊ 継続するほど効果はアップ
電気治療や注射などといった治療に比べ、ピラティス１回で見える変化は小さいかもしれません。しかし、ピラティスは他者からの治療ではなく、 ”自分自身で整える力” をつけることができるため、治療に頼ることを減らしていくことができます。
自分自身の身体の感覚と呼吸の学びを継続することで、大きな効果をもたらします。
ピラティスを始めるなら
初心者の方がピラティスを始める際には、しっかりとした姿勢や呼吸の基礎を学ぶことが重要です。
まずはパーソナルピラティスでレッスンを受けることをおすすめします。
さらに、専門的な医療の知識を持ったインストラクターであれば、あなたの身体の不調についても詳しく分析し、身体に合ったエクササイズを提案してくれるでしょう。
自由が丘、奥沢エリアでは、医療国家資格（作業療法士）とピラティス国際資格を持ったインストラクターが監修する、女性専用のパーソナルピラティススタジオ 「HAL Pilates ハルピラティス」が有力です。
あなたもピラティスで、疲れ知らずの軽やかボディを手に入れられるでしょう。
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